太田診療所

太田診療所(京都市右京区) 内科 消化器内科 呼吸器内科

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病気のお話コラム

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    いつまでも元気で健康な身体でいるためには、規則正しい生活習慣とバランスの良い食生活を送ることが大切です。そして、次に大切なことは体の不調を感じたら、「仕事が忙しいからなかなか時間が取れなくて・・・」「お医者さんはちょっと苦手で・・・」と思って先に延ばさずにできるだけ早めの受診をして下さい。
    不安を抱えたまま毎日を過ごすのは、楽しいものではありませんし、早期発見、早期治療をして頂くことが回復への一番の早道です。当診療所は、地域のホームドクターとして皆様がいつも元気で頂けるように健康を守るお手伝いをさせて頂きます。

第4回 骨粗しょう症について

人は老化とともに腰が痛くなったり、腰が曲がったり、背が低くなったり、さらには骨が折れやすくなったりします。この原因の一つに骨粗しょう症があります。

骨粗しょう症とは骨の中のカルシウム量(骨塩量)が減って、骨がスカスカになって、もろくなる病気です。骨塩量は老化とともに自然に減少しますが、いろいろな原因が加わり骨塩量がさらに減ると、骨粗しょう症という病気になります。

骨粗しょう症の原因のひとつはカルシウムの摂取不足です。カルシウムは骨を作るのに大切な成分ですから、十分にとってください。牛乳、チーズなどの乳製品、にぼし、えびなどの小魚類、のり、わかめなどの海藻類、とうふ、納豆などの大豆製品が良いでしょう。しかし、せっかくカルシウムをとってもビタミンDが不足すると、腸からカルシウムをうまく吸収できません。ビタミンDはしいたけ、えのき茸や、さば、まぐろなどの背の青い魚に多く含まれます。またビタミンDは人が日光にあたらなければ、体のなかで働けません。さらに、吸収されたカルシウムが骨に沈着するためには、骨に対する刺激や負荷が必要です。すなわち、ある程度の運動量がいるということです。

以上のことから、骨粗しょう症を予防するには、カルシウムとビタミンDをよくとり、昼間に屋外で運動することが大切であると言えそうです。

骨粗しょう症は女性に多く見られる病気です。なぜかというと、閉経後の女性ホルモン(エストロゲン)の減少が関係しているからです。エストロゲンは骨の形成を進めて、骨を溶かすのを防ぐ方向に作用します。したがって、閉経によってエストロゲンの分泌が減り、他のホルモンとのバランスが崩れると骨塩量が減り、骨粗しょう症になりやすくなるわけです。

ですから、腰痛などの自覚症状のある人、特に閉経後の女性は骨粗しょう症の検査(骨塩定量検査)を受けられることをお勧めします。当院では骨塩定量検査をいたしております。症状のない方も一度はお受け下さい。

治療についてですが、先に述べましたようにカルシウムとビタミンDの摂取、日光のもとでの運動が大切ですが、場合によってはお薬や注射が必要なときもあります。最適な治療をご相談の上決めてまいります。

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