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太田診療所(京都市右京区) 内科 消化器内科 呼吸器内科

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病気のお話コラム

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    いつまでも元気で健康な身体でいるためには、規則正しい生活習慣とバランスの良い食生活を送ることが大切です。そして、次に大切なことは体の不調を感じたら、「仕事が忙しいからなかなか時間が取れなくて・・・」「お医者さんはちょっと苦手で・・・」と思って先に延ばさずにできるだけ早めの受診をして下さい。
    不安を抱えたまま毎日を過ごすのは、楽しいものではありませんし、早期発見、早期治療をして頂くことが回復への一番の早道です。当診療所は、地域のホームドクターとして皆様がいつも元気で頂けるように健康を守るお手伝いをさせて頂きます。

第11回 脳梗塞について

脳梗塞、脳出血、くも膜下出血をまとめて脳卒中といいますが、40−50年前の日本ではこの脳卒中が死亡原因の第一位でした。最近では第三位(第一位はがん、第二位は心臓病)になりましたが、脳卒中になる人が減ったとは必ずしもいえませんし、逆に脳梗塞が増加傾向なのが特徴です。今回はこの脳卒中についてお話します。

脳梗塞とは脳に血液を送る動脈と言う血管が詰まってしまって、脳の組織が死んでしまう病気です。この脳梗塞は細い動脈が詰まるラクナ梗塞、太い動脈が詰まるアテローム血栓性脳梗塞、心臓の中にできた血の塊(血栓)が脳の動脈に流れ込んでけっかんを詰まらせる心原性脳塞栓症に分類されます。日本ではラクナ梗塞が多いです。症状には大きな違いはなく、大脳におこると体の半身の麻痺や感覚障害、ろれつが回らない、言葉がでないなどの言語障害がでます。脳幹や小脳におこるとものが二重に見えたり、ふらついたりして手足がうまく動かせないなどの症状がでます。症状が重いと意識がなくなったり、生命に危険がおよぶことがあります。

いったん脳梗塞がおこったら治療はできるだけ早く、できるだけ専門医のいる設備の整った病院で行われることが望まれます。早ければ早いほど治療の効果がでやすいからです。お薬を使った内科的治療が主体ですが、場合によっては手術が選ばれます。

しかし、脳梗塞を予防することも大切です。脳梗塞の危険因子は高血圧、糖尿病、高脂血症、動脈硬化、肥満などです。ですから、これらの病気のある方は十分に治療することがすなわち、脳梗塞の予防につながるということです。特に、日本人に多いラクナ梗塞は高血圧と関係が深いので注意がいります。

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